『町工場でもテレワーク!OMC戦略の活用で効率的に』
大企業では当たり前ともなっているテレワークですが、中小の町工場でOMC戦略を活用してテレワークを実現させた、ダンボール製造業の(株)美販さまの事例です。
OMCとは、業務をO(オプション)、M(モジュール)、C(コモン)に区分して、職場の業務効率を上げて多能化を図ることです。
例えば、仕事の棚卸しをしながら「これはやらなくて良い!」「これはオプションか?」「これはモジュールか?」「これはコモンにできないか?」と洗い出しをしていきます。
美販さまでは、営業職も自宅から電話とメールで仕事をし、必要最小限のお客様訪問。設計は自宅で行い、必要最小限の出社にとどめます。
経理総務も基本は自宅で業務をし、密を避けるため事務所は人数を3人までと決めて、それ以上は入らないようにしました。
事務所で使用する飛沫感染対策の商品も作られ、お客様開拓のツールとされています
http://www.bihan.jp/staffblog/2020-05-08-1517.html
また紙の回覧もいけないなということで、例えば在庫表、日報、配送計画等について、従来はエクセルで管理してプリントアウトしたものを回覧していましたが、エクセルをやめてGoogleスプレッドシートで作ることでリアルタイムで更新し、情報共有出来る様になりました。
また、製造現場でもOMC区分を活用して、機械を使わないものはパートさんに自宅で作業していただいたり、簡単な小さな治具でできるものも自宅でしていただく様にしました。
配送部門では、昨年までは2トントラック3台を外部の運送屋さんに委託していました。この2トントラックの配送がお昼と夕方の2回であったために、仕事の時間がボトルネックになっていたのと、仕上がった商品を一時保管しておく場所が必要でした。また一つでもできていない商品があるとトラックが出発できていませんでした。今年は2トントラックを2台にして、社内便を追加し軽トラックを2台追加しました。更に今年の後半には2トントラックを1台にして、小さいトラックをもう少し増やす予定ということです。
トラックを小型にしたことで、社内の人間で普通免許を持っている人も配送が可能になったため、出来た商品からその都度出発することができて待機時間がなくなり、その結果一時保管をする場所も必要なくなり、外部の運送屋さんに払う費用も圧縮することができました。